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アルダクトンは過剰な水分を排出する効果があります。副作用や服用方法、またどのような悩みに効果があるのか解説します。

利尿作用と美肌効果

アルダクトン

強力な利尿作用があるラシックスと同じように、服用することによって体内の水分を尿として排泄することができる利尿剤に「アルダクトン」というものがあります。

このアルダクトンというのはラシックスと同じように尿細管に作用することによって尿の量を増加させて身体のむくみを解消し、身体をシュッと細く見せることができます。

そして、このアルダクトンにはラシックスにはない特徴があります。

それは「美肌効果」です。

アルダクトンはスピロノラクトンと呼ばれる物が主成分となっているのですが、このスピロノラクトンは男性ホルモンの働きを抑制する働きがあります。

女性であっても男性ホルモンの分泌量が上昇することによって、頬や顎などに多量のニキビができてしまうことがあります。

しかし、アルダクトンを服用することによってそのニキビの症状を軽減させて、肌を綺麗にすることができることがあるのです。

さらに、男性が服用した場合、AGAと呼ばれる薄毛の症状を改善させることもできるといわれています。

注意点として、これらの症状というのは「男性ホルモンが過剰に分泌されている時にのみ期待できる作用」の為、男性ホルモン分泌量が過剰分泌されていない状態で服用した場合には通常の利尿効果があらわれてしまう可能性があります。

分割して服用しよう

用法用量を守って服用する女性

アルダクトンはラシックスのように1日1回の服用ではなく、1日50~100mgを複数回に分割して服用する、という服用方法になっています。

なので、アルダクトンを服用する際には1回につきどれだけ服用するのか、1日に何mg服用するのか、というのをきちんと医師に相談し、その上で用法用量を守りながら服用しましょう。

服用後1時間ほどで利尿作用があらわれ始め、体内で本来再吸収されるはずだった水分がそのまま膀胱に溜まっていき、非常に強い尿意を感じるようになります。

そのため、夜寝る前に服用してしまうと睡眠を阻害してしまう可能性もあるので、服用時には時間を意識しながら服用するようにしましょう。

また、アルダクトンはラシックスと比べると利尿作用は低くなっていますが、服用する事によってトイレが近くなるというのは変わりありません。

なので、服用時にはきちんとトイレに行けるような環境を作っておく、というのを忘れないようにしましょう。

ホルモンバランスが乱れることもある

ホルモンバランスが乱れている女性

アルダクトンを服用する際、最も注意しないといけないことに「ホルモンバランスの乱れ」があります。

前述の通り、アルダクトンに含まれる成分であるスピロノラクトンは男性ホルモンに作用する効果があります。

そのため、男性ホルモンの過剰分泌などが関係している重度のニキビなどを治療する際にも服用することによって、スピロノラクトンが男性ホルモンの分泌量を減らしていき、その結果ニキビの量を徐々に減らしていくことができます。

ですが、男性がこのスピロノラクトンを体内に摂取してしまうと体内のホルモンバランスが乱れていき、最悪の場合睾丸の萎縮や無精子症などの症状を発症してしまう可能性があるのです。

これらの症状というのは一度起こると治療するのは非常に難しいと言われているため、男性が服用する場合、そしてお腹の中に赤ん坊がいる場合には赤ん坊のホルモンバランスが乱れることによって、男児だけれども身体は女性に近いものになってしまう、というような影響があらわれる場合もあるので、妊婦がアルダクトンを服用する際には十分に注意を払う必要があるのです。

また、アルダクトンは「カリウムを保持したまま尿の量を増やすことができる」という特徴があります。

そのため、アルダクトンを服用すると体内のカリウム量が上昇し、高カリウム症と呼ばれるものになってしまう場合があるのです。

この高カリウム症になると味覚異常や四肢の麻痺など、様々な症状があらわれるようになってしまうので、その点には注意しましょう。

併用するメリットも

併用するメリットを解説する医者

アルダクトンと同じような利尿作用のある利尿剤に「ラシックス」がありますが、この2つの薬というのは同じように尿を増やす作用がありますが、実は作用の仕方が大きく異なっています。

ラシックスは尿細管内に存在している「ヘンレループ」という場所に作用する「ループ利尿薬」と呼ばれるもので、このループ利尿薬というのは体内のナトリウムやカリウムを排出することができます。

対して、アルダクトンは「アルドステロン拮抗薬」と呼ばれるもので、この種類のものは服用後体内のカリウムを保持したまま尿の量を増やすことができるという特徴があります。

そのため、状況に応じてこれらの薬は使い分けする必要があるのですが、実はある病気の治療を行う際にはラシックスとアルダクトンを併用する場合があります。

それは「心不全治療」を行う際です。

ラシックスやアルダクトンは非常に強い利尿作用があるため、体内の水分量を減らすことができますが、その際に体内を流れる血液の量も水分の減少に伴って量が減っていく為、ラシックスを服用することによって心臓の負荷を減らすことができます。

ですが、この2種類の薬というのはどちらか1種類しか服用しないのであれば、体内のカリウムやナトリウムが体外に排出されすぎてしまう、もしくは体内のカリウム量が増えることによって高カリウム症になってしまう、というリスクがあります。

なので、心不全を治療する際にはラシックスとアルドステロンを同時に服用し、血液量の減少による心臓の負荷を減らしつつ、体内のカリウムが増えすぎてしまうのを防ぐことができるのです。